キリスト教ってどんな宗教? 〜いつ、どこで、誰が作ったどんな宗教?キリスト教の基本と特徴をわかりやすく解説!〜 | Sekaika!![セカイカ!] | 国際情勢の基礎から最新ニュースまで、わかりやすく解説!
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キリスト教ってどんな宗教? 〜いつ、どこで、誰が作ったどんな宗教?キリスト教の基本と特徴をわかりやすく解説!〜

  • キリスト教
  • 今、世界で最も位多くの人に信仰されている宗教、キリスト教。

    そんなキリスト教の概要をこの記事では見ていきましょう!

    それでは早速、レッツビギン!

     

    キリスト教の概要

     

    キリスト教の現状

    現在、世界のキリスト教徒数は22億人いると言われており、2位イスラム教を大きく引き離し、堂々の世界ナンバーワンの規模の宗教です!

    信仰されている地域は、下図の青部分のように、

    • ヨーロッパ
    • 北米
    • 中南米
    • アフリカの南半分
    • オセアニア

    と、世界中で信仰されているのがわかりますね!

     

     

    キリスト教の歴史

    そんなキリスト教ですが、皆様ご存知のイエス・キリストが基礎のアイデアを築き、その弟子たちがキリスト教を成立させた、と言われております。

    では、簡単にキリスト教の歴史を見てみましょう!

     

    イエスの誕生と生涯

    イエスは約2000年前、聖母マリア様と神様の間の子として、現在のパレスチナのベツレヘムという町で生まれます。

    で、当時のパレスチナやイスラエルといえば、ユダヤ教が一般的だったので、ユダヤ教の環境の中で生きてくことになります。

     

    そんなイエスは、神様の子なので、スーパーなパワーで病気を治したり、死者を蘇らせたりなど、様々な奇跡を起こし、「イエス様、マジはんぱねぇ!」となり、イエスのフォロワーがグングンと増えていきました。

     

    そんなイエスは、その頃のユダヤ教のことをよく思っていませんでした。

    で、ユダヤ教を批判したところ、ユダヤ教徒たちは怒って、当時その地域を支配していたローマ帝国を利用し、イエスを十字架に磔て殺しちゃいます。

    しかし、イエスはスーパーウルトラすごい人なので、処刑された3日後には蘇り、以後40日間、弟子たちと生活します。で、その後また天国に昇っていきました。

     

    で、その後イエスの弟子たちが「いやーやっぱイエスさんまじハンパないっすね!てことでイエスさんのありがたいお話をまとめて、ちょっとみんなに広めていこうぜ!」って感じにキリスト教が生まれました!

     

    西暦とイエス

    現在世界で最も使われている歴である西暦(2017年)は、イエスの誕生の翌年を元年、としています。

    なので、初めはキリスト教の国でしか使われていませんでしたが、キリスト教の広がりと共にワールドスタンダードとなりました。

     

    キリスト教の広がり

    イエスの死後、キリスト教は弟子たちの活躍で順調に世界に広がっていきます。

    イエスを処刑したローマ帝国も、処刑後約300年後の380年にはキリスト教を国境とします。

    で、ローマ帝国がイケイケドンドンで他国を侵略しまくり、領土を拡大していくと、同時にキリスト教も広がっていきます。

     

    さらに、時代が進み中世(1500年頃)になると、欧州諸国の冒険家たち(コロンブスやバスコダガマなど)は船の旅にでます。その流れで、立ち寄ったアフリカ大陸の国々やアメリカ大陸、アジアなどを植民地化し、キリスト教を広めていきます。

     

    また、1500年頃にキリスト教を布教するために結成された「イエズス会」も、たくさんの国に行き、キリスト教を布教します。

    日本に来たフランシスコ=ザビエル大先生も、イエズス会の創設者のうちの一人ですね!

    社会の教科書に載る、独特な髪型を持つ彼の写真に落書きをした人も、おそらく少なくはないでしょう!

     

    という形で、ローマ帝国の拡大でヨーロッパに広がったキリスト教が、ヨーロッパ諸国が海外進出することで更に世界に広がり、いまや世界一の規模の宗教となったのです!

     

     

    キリスト教の信仰対象

    キリスト教の信仰対象は、「唯一神」です。いわゆる「God」ですね!

    しかし、キリスト教では「イエス」も「神」と考えるため(三位一体)、イエスも信仰対象とされている場合があります。(三位一体は後で解説します!)

     

    偶像崇拝の禁止

    キリスト教は、ユダヤ教やイスラム教のように、神の絵や像を作り、それを祈る「偶像崇拝」を禁止しています。

    しかし、イエスやマリアの像や絵に祈っているクリスチャンを、映画や絵画などで見たことがある人も多いと思います。あれっていいのでしょうか?

    この答えは、宗派によってわかれております。

    例えば、カトリックと呼ばれる宗派の教会には、キリスト教のシンボルである十字架にはイエスが磔られており、それに対してお祈りをします。

     

    一方、プロテスタントと呼ばれる宗派の教会は、十字架にイエスはいなく、像や絵画に対してのお祈りもされない、といわれています。

     

     

    キリスト教の聖典

    キリスト教は、一般的に「新約聖書」と呼ばれる本を聖書とします!

    この「新約聖書」は、福音書(マタイ・マルコ・ルカ・ヨハネ)や歴史書、イエスの弟子たちの手紙などの色んな文章をまとめて「新約聖書」と呼びます!

    その他、ユダヤ教の聖典である「タナハ(キリスト教では旧約聖書)」もキリスト教では聖典として大事にされています!

     

     

    キリスト教の聖地

    キリスト教の聖地は色々ありますが、やはりこれでしょう!

    これは、エルサレムにある聖墳墓教会(せいふんぼ教会)で、イエスが磔にされて、死んだ場所に建てられた教会です。

    で、イエスが十字架から降ろされ、亡骸が横たわった場所にある石に信者たちはキスをし、祈りを捧げます。

     

    また、イエスが生まれた場所とされる、パレスチナのベツレヘムにある聖誕教会も聖地とされています!

     

    他、カトリック教徒は、バチカン市国にあるサン・ピエトロ大聖堂が総本山として、愛されています。

     

    キリスト教の特徴

    愛を持って神を信じれば、誰もが救われる。

    キリスト教はユダヤ教から独立した宗教とされていますが、今やユダヤ教とは1500万人ほどなのに、キリスト教徒は20億人以上から信仰されている巨大な宗教です。

    その理由として、ユダヤ教は「最終的に神に救われるのは、神に選ばれたユダヤ民族だけだ」という選民思想があるのに対し、キリスト教は「神を信じ、祈れば誰でも救われる」と説きました。

    それに、歴代の教徒による熱心な布教のおかげで、キリスト教は今や世界一の規模を誇る宗教になったのです。

     

    また、キリスト教では「神が人を愛しているように、人同士も愛すべき」という概念も非常に大切にされています。

    よって、キリスト教はよく「愛の宗教」と呼ばれたりもします。

     

     

    ゴッドもイエスも精霊も、みんな神様!

    この部分も、大きくユダヤ教と異なるアイデアです。

    ユダヤ教では「神」は唯一の存在です。この世を創り、人間には姿形は見えない「神」以外に、信仰対象はありません。

     

    しかし、キリスト教では、イエスや精霊も「神」として崇められています。

    「いやいやちょっと待てよ!キリスト教も一神教でしょ?じゃあ神様はひとつだけだよね?イエスも精霊も神ってなったら、3つの神様がいることになるやん?」

    とお気づきの方、いい勘してますね!

     

    そう、キリスト教では「この世を作った神はひとつ(一人)しかいないが、イエスや精霊も神と同一に考える」というアイデアがあるのです。これを「三位一体」といいます。

     

    ちょっとややこしいですねよね。ややこしいんですこれ。

    図にするとこんな感じになります。

    この図の「創造神」というのは「この世を作った神」です。

    この図のように、「神はイエスであり、創造神であり、精霊である」とは言えますが、「イエスが創造神」とは言えません。

    かといって「神様がひとの姿に変身して地上に降りてきたのが、イエスや精霊」とも言えないのです。

     

    もう、なんだか意味がわからないですよね!

    この「三位一体」の考え方は、ほんとに良くわからないシステムなのです。

    まあ「神のみぞ知る」ってとことにしときましょうか!(うまいこと言った)

     

     

    中世以降、世界の中心はキリスト教!

    現在、世界で一番力を持っている国は、アメリカですよね。

    第一次世界大戦は、イギリスなどの、ヨーロッパの国が世界の覇権を握っていました。

     

    そう、世界で最も力を握っている国は、兼ねてからずーっとキリスト教の国なのです!

     

    中世以前は、ペルシャ帝国やイスラム帝国、モンゴル帝国などが世界で最も勢いのある時代もありましたが、1500年代ごろからはずーっとキリスト教の国が世界の覇権を握っているのです。

    なので、現代は政治的にも「キリスト教」は非常に大きな影響を与えているともいえるでしょう!

     

     

    カトリック、プロテスタント、正教会にわかれます。

    宗教は大ければ大きくなるほど、様々な派閥に分かれます。

    で、キリスト教は大きく分けると、

    • カトリック
    • プロテスタント
    • 正教会(オーソドックス)

    の3つに分けることができます。

    比率的にはこんな感じ!

    詳しい違いなどはまた別記事にまとめようと思うので、どの国がどの宗派か、を下の地図で確認しましょう!

    • カトリック:ヨーロッパ南部、アフリカ中部、中南米
    • プロテスタント:ヨーロッパ北部、アフリカ南部、アメリカ、オセアニア
    • 正教会:ロシア、東ヨーロッパ

    のような感じですね!

     


     

    という形で、今回はサクッとキリスト教の概要を見てきました!

    また、宗派ごとの異なる点や、イエスの生涯、聖書のお話しなどは、別記事でまとめようと思います!

     

    それでは今回はここまで!

    また別記事でお会いしましょう!チャオ!