トランプ大統領の38の公約をわかりやすく解説! 〜アメリカを再び偉大な国へ!トランプさんの政策・公約とは?〜 | Sekaika!![セカイカ!] | 国際情勢の基礎から最新ニュースまで、わかりやすく解説!
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トランプ大統領の38の公約をわかりやすく解説! 〜アメリカを再び偉大な国へ!トランプさんの政策・公約とは?〜

  • 米州諸国
  • 第45代アメリカ合衆国大統領のトランプさん。

    なにかと連日メディアを賑わしております。

    そんなトランプさんは、

    「We Will Make America Great Again.」

    「アメリカを再び、偉大な国へ。」

    というスローガンのもと、

     

    自国主義(貿易は減らし、アメリカで生産。)

    排他主義(移民を制限し、よそ者を減らす。)

    の思想をざっくばらんに表現し、連日世界の顰蹙を買っています。

     

    そんなトランプさん、具体的にはどんな政策をしているのでしょうか?

    ということで、今回はトランプさんの「38個の公約」を解説していきます!

     

    それでは、レッツビギン!

     

    ※公約の達成状況は、こちらの記事で追っています!

    ※2017年2月3日更新   2016年の大統領選以降、その名をメディアに轟かせ続けるトランプ大統領。 就任前から数々の「過激な宣言」で何かと問題を引き起こしてきましたが、果たして・・・
    sekaika.org

     

    今記事のソース

    トランプさんが2016年の10月に「大統領になったら最初の100日間ですること」をスピーチし、それを「選挙公約」として掲げました。

    今記事は、そのスピーチをソースとしています。

     

    他にも「日本に在日米軍費用を負担させる」や「イスラム教のモスクを監視する」などの表明もありますが、公式表明ではありませんので、今回は入れていません!

     

    目次

    トランプ大統領の39の公約

    トランプさんの公約を、表にするとこんな感じ!

     

    以上の内容を、

    • 政府
    • 移民
    • 貿易・外交
    • 経済
    • 暮らし
    • 教育
    • 安全
    • 軍事

    の8つのジャンルに分けて見ていきましょう!

     

    「政府」関連(7個)

     

    1:連邦議員の任期制限

    連邦議員(日本でいう国会議員)が何度も選挙で当選できないようにします。

    これをするには憲法改正しないといけないので、スーパー難しいです。

     

     

    2:連邦職員の人員削減

    日本て言う「国家公務員の削減」です。国の予算削減のためですね!

    具体的には、新規採用をストップさせます。

    ただし、軍や警察関連にはトランプさんも力を入れているので、それらの部門は除外で!

     

     

    3:連邦の規制削減

    国が色々作っている「ルール」を少なくしようぜ!というものです。

    トランプさんなどが持つ「自由主義経済」というアイデアは、「制限するルールが少ない分だけ、経済は発達する」というものです。日本の自民党もこの考えですね!

     

    具体的には「ひとつのルールを作れば、かわりに既存の2つのルールを廃止する」というものです!わかりやすいですね!

     

     

    4:オバマによる大統領令の廃止

    オバマさんが支持したもので「憲法違反」の疑いがあるものを全てストップさせます。

    具体的には「一定条件を満たせば、不法移民でも滞在可能!」などがあります!

     

     

    5:ロビー活動の禁止

    ロビー活動とは「特定利益のために、政治家や公務員を利用すること」です。

    • 政府や議会関係の人による、退職後5年間のロビー活動
    • 政府の人による、外国政府のためのロビー活動
    • 外国人によるロビイストの、アメリカ国内の選挙のための資金集め

    を禁止します。

     

    簡単に言うと「アメリカ政府を、他国の為に利用すんじゃねーよ!」ってことですね。

     

     

    6:政治の腐敗根絶

    政治で金儲けする団体との癒着をなくそうぜ!というものですね!

    ごもっともです。

     

     

    7:最高裁判所の判事指名

    アメリカの最高裁判所の判事は、今まで「共和党:5人・民主党:4人」で、共和党(トランプさんの方)がなにかと有利でした。

     

    ただ、共和党の判事が2016年の2月に死んじゃったので「4:4」になり、判決も揉めるようになりました。

    なので、共和党寄りの人を増やして、有利になろう!というものですね!

     

     

    「移民関連」(6個)

     

    8:メキシコ国境壁建設

    メキシコとアメリカの間に壁を建設し、メキシコからの不法移民をシャットアウトしよう!というものです。

    アメリカでは「ドラッグなどの犯罪は、メキシコからの不法移民によってもたらさせる」という世論の見解が強い為、この際壁をつくっちゃおーぜ!って感じですね!

     

    で、この壁の建設費は「後でメキシコに請求しちゃおう」というものです。

     

     

    9:不法移民削減

    現在アメリカでいる不法移民を強制送還し、もう一回不法入国した人は牢屋に入れちゃおう!というものです。

    強制送還の受け入れを拒否した国は、ビザの発給を停止する、といった徹底ぶりもみられます!

     

     

    10:テロ多発国入国制限

    アメリカ国内でのテロを防ぐ為に、テロが頻繁に起きている国の人の入国を制限します。

     

     

    11:聖域地域撤廃

    アメリカには「不法移民に優しい街」があり、それを「サンクチュアリ・シティー(聖域地域)」なんて呼ばれます。

     

    現在では、ロサンゼルスやサンフランシスコ、ソルトレイクシティなど約30の都市が聖域とされており、その数を減らしていこう!というものですね!

    出典:https://cliniclegal.org/programs/advocacy/state-and-local

     

     

    12:移民審査刷新

    移民を受け入れる際の審査方法を変えていこう、というものです。

    移民の条件として「アメリカの国民と価値観を支持しているかどうか」という言葉を、公約では挙げています。

    ちょっと怖い気もしないでもないですね・・・・

     

     

    13:ビザ制度改革

    アメリカで働くための「就労ビザ」の発給基準も厳しくします。

    「アメリカ人が、移民に仕事を取られている」という現状を打破するためですね!

     

     

    「貿易・外交関連」(6個)

     

    14:NAFTA再交渉

    アメリカ・カナダ・メキシコで「関税かけずに、自由に貿易しようぜー!」というNAFTA(ナフタ)を見直そう!というものです。

     

    NAFTAにより、人件費の安いメキシコでの工業が伸びています。

    「メキシコに奪われた工業を、アメリカに戻す」というアイデアの元での、NAFTA再交渉ですね!

     

     

    15:TPP離脱

    日本でも話題のTPP。

    オバマさんは参加の署名をしましたが、「やっぱアメリカに得ないし、止めとこーぜ!」というものです。

     

     

    16:貿易協定見直し

    上で挙げたNAFTAやTPP以外でも「アメリカに不利になる貿易協定は、この際一気に見直しちゃおう!」というものですね!

     

     

    17:関税アップ

    関税をアップさせて、他国からの輸入品を少なくする方針です。

    「他国から輸入するくらいやったら、自国で生産して、アメリカの経済を活発化させよう!」というものですね!

     

     

    18:為替操作食い止め

    トランプ大統領は「日本や中国は、輸出産業拡大のため、狙って自国通貨(日本円や人民元)を安くさせている」と指摘しています。

     

    その中でも特に中国に対しては、「為替操作国」と認定して、制裁を加えよう!という感じですね!

     

     

    19:国連資金削減

    国連の気候変動対策(いわゆるパリ協定)に関する出費を抑え、その分を経済に回そう!というものです!

     

    トランプさんは、現在の世界的な気候変動(温暖化など)は「中国のせいだ!」と言っているため、問題解決のためにアメリカが積極的に対応しなくてもよい、と考えています!

     

     

    「経済」関連(5個)

     

    20:税制改革(企業)

    トランプさんなどが持つ「自由主義経済」というアイデアでは、国民や企業が払う税金も出来るだけ少ない方が、経済が活発になる、と考えます。

     

    なので、法人税を30%→15%に引き下げなどの、企業にむけての大幅な税制改革を公約に掲げています!

     

     

    21:税制改革(国民)

    もちろん税制改革は、企業だけではなく国民に向けても行われます。

     

    例えば、子ども2人の中間所得層家庭の税負担の35%削減や、全体的な税金制度の簡素化などを挙げています。

     

     

    22:資源開発の規制撤廃

    アメリカには、近年注目されるシェールガスなど、豊富な資源が眠っています。

    石油、天然ガス含めそれらのエネルギーをもっと生産するために、既存の規制を撤廃して、自国でエネルギーをもっとまかなえるようにしようぜ!というものですね!

     

     

    23:資源開発計画再開

    原油を運ぶためのパイプラインなど、オバマ大統領の時に中止したエネルギー開発関連の計画を、復活させよう!というものです。

     

     

    24:民間投資の促進

    いくら政府が「資源開発を積極的に行おう!」と思っても、政府が使える金額にはもちろん制限があります。

    そのため、様々な法整備などを行い「民間企業にお金を出してもらおう!」というのがこの政策です。

    目標は「10年で1兆ドル(1年で約10兆円)」というスーパー莫大な規模です!

     

     

    「暮らし」関連(6個)

     

    25:オバマケア見直し

    従来、アメリカには日本の医療保険の方な「国民全員が加入する保険」は無く、あくまでも「必要な人だけ、民間企業の保険に入る」システムでした。

    しかしオバマさんが「国民全員加入できる様な保険制度を国が主導でつくるぜー!」となり、出来た制度が「オバマケア」と呼ばれる制度です。

     

    トランプさん含め共和党としては「国が制度を仕切らない方が、世の中がうまく回る」という考えの自由主義経済のスタンスです。

    なので、現在大きな財政出費となっているオバマケアを縮小しよう、という感じですね!

     

     

    26:医療用貯蓄口座導入

    かといって、国民の保険制度を無視できないので、オバマケアの代わりに導入を検討しているのが「医療用貯蓄口座」です。

    これは、毎年の税金から数パーセントを「医療貯蓄口座」に積み立てて、必要な時につかう、という感じの制度ですね!

     

    ただ、トランプさんはあまり医療に関しての発言が少ないので、この先どうなるのかはわかりません。

     

     

    27:医薬品認可拡大

    現在4000以上もある承認待ちの医薬品の認可を急ぎ、製薬業界を活発化させよう、というものです!

     

     

    28:非課税貯蓄口座導入

    子育てや高齢者への生活支援のために、対象者に応じて一定額を非課税とする貯蓄制度を作ろう!というものですね!

     

     

    29:育児・介護費用税金控除

    育児や介護にかかる金額の内、一定金額には税金をかけず、暮らしを楽にしよう!というものですね!

     

     

    30:企業の保育サービス強化

    民間会社の中に保育所を作り、子育てをしやすい環境にしよう!というものです。

    ただ、政府が民間企業に保育所は作れないので、企業がそしてくれるような策を政府が立てよう!という感じですね!

     

    「教育」関連(3個)

     

    31:コモンコア廃止

    コモンコアとは「全米共通の幼稚園〜高校の学力基準」のようなものです。

    この制度は廃止し、国として教育に介入するのではなく、それは各州にまかせようぜ!という感じのものですね!国のお金が節約できます。

     

     

    32:大学授業料削減

    一方、大学の授業料は政府負担を増やし、国民の暮らしを支えるとともに、国民の学力を上げていこう!という政策が見られます!

     

     

    33:訓練学校の拡大

    職業訓練や技術訓練の学校を全国で増やし、自国民の雇用アップに繋げよう!というものですね!

     

     

    「安全」関連(2件)

     

    34:暴力犯罪特別部局設置

    アメリカの大きな課題となっている「犯罪・薬物・暴力」を減らすために、それらの防止に特化した部局を作り、地域警察の訓練、支援を拡大し、安全な暮らしを出来るようにしよう!というものです。

     

     

    35:司法・検察の強化

    犯罪組織の撲滅や犯罪の削減のため、司法・や検察のレベルアップを図っていこう!というものです。

     

     

    「軍事」関連(3件)

     

    36:軍事予算拡大

    年々削減傾向にある軍事費を拡大し、「強いアメリカ」を取り戻そう!というものです!

     

     

    37:退役軍人選択医療制

    現在、退役軍人(元軍人)の医療は「退役軍人省」が管理する病院で行われていますが、それを民間に開放しよう!というものですね!

     

     

    38:サイバーセキュリティ強化

    トランプさん曰く、アメリカ政府のサイバーセキュリティは「最悪」なので、それを強化していく!というものですね!

     


    以上の38項目が、トランプさんが「公約」に掲げたものです!

     

    トランプさんの「ビッグマウス」は、しばしば世界に大混乱をもたらしていますが、「公約」としてあげたものを1点1点改めて見てみると、結構現実的なものだったりします。(決してトランプさんを贔屓している訳ではありませんが)

     

    例えば「難民を受け入れない!」と言って世界からバッシングを受けていますが、我らが日本なんて、今まで通算「660人」しか難民を受け入れていません。

     

    「不法移民を強制送還!」なんて、冷静に考えたら当たり前っちゃ当たり前ですよね。「不法」なので。

     

    だけどもまあ「メキシコ国境に壁を作って、お金はメキシコに払わす」というのは流石にジャイアン的思考な感じはプンプンしますが・・・・

     

    いずれにせよ、トランプ大統領は「国民に支持」によって選ばれた訳ですから、あとは「有言実行力」があるかどうかです!

     

    ということで、セカイカ!ではこの公約の「進行状況」も追っ掛けていきます!

    トランプさんは「アメリカを再び偉大な国」にすることが出来るのでしょうか?

    乞うご期待!

     

    ※トランプさんの、公約の達成状況はこちらの記事で追っています!

    ※2017年2月3日更新   2016年の大統領選以降、その名をメディアに轟かせ続けるトランプ大統領。 就任前から数々の「過激な宣言」で何かと問題を引き起こしてきましたが、果たして・・・
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