【随時更新】トランプの有言実行っぷりがヤバい! 公約とその達成率を追いかけつつ、わかりやすく解説! | Sekaika!![セカイカ!] | 国際情勢の基礎から最新ニュースまで、わかりやすく解説!
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【随時更新】トランプの有言実行っぷりがヤバい! 公約とその達成率を追いかけつつ、わかりやすく解説!

  • 北米NEWS
  • ※2017年2月3日更新

     

    2016年の大統領選以降、その名をメディアに轟かせ続けるトランプ大統領。

    就任前から数々の「過激な宣言」で何かと問題を引き起こしてきましたが、果たして彼はそれを「行動」に移しているのでしょうか?

    ということで、今回はそんなトランプさんが就任前に掲げた「就任後100日間で行う、38個の公約」が、実際に行われているのか、という部分を、一つ一つ見ていきましょう!

     

    ※「38個の公約」の内容は、下記記事で詳しく解説しております。

    第45代アメリカ合衆国大統領のトランプさん。 なにかと連日メディアを賑わしております。 http://gty.im/477323434 そんなトランプさんは、 「We Will Make America Great Aga・・・
    sekaika.org

    今記事での「公約達成」の基準

    今記事での「公約の達成」の基準は主に「大統領令に署名する」こととしています!

    「大統領令」とは、「大統領を中心にその政策を進めていく」という公式発表で、「署名」をすることによってその効力が発揮されます。

    大統領令を厳密に言えば「大統領令」と「大統領覚書」などに分かれますが、どちらも「大統領を中心にその政策を進めていく」という根本的な点は変わりませんので、多くのメディアでは区別をされません。

     

     

    目次

    現時点での達成率

    2017年2月3日時点では、38件の公約の内、16件達成しました!

    比率で言うと、42%。

    公約実行の期限は100日間なので、就任14日で42%と考えるとウルトラハイペースですね!

     

    では、内容を1件づつ見ていきましょう!

     

    「政府」関連(7個)

     

    1:連邦議員の任期制限

    今現在のところ、この政策に関しての具体的な発表はありません。

     

     

    2:連邦職員の人員削減

    【1月23日署名済み】

    これにより、軍や警察などを除き、政府職員の新採用をしばらく凍結することになりました!

    政府の人員削減を図ることで、小さな政府を作り、政府の支出を抑えることができます!

     

     

    3:連邦の規制削減

    【1月30日署名済み】

    これにより、今後国が新たに規制を作る際は、代わりに2件の既存の規制を無くす!ということになりました!

    また「既存の75%の規制を撤廃する」という宣言も行いました。

     

    これにより、規制の少ない自由な経済市場の中、「企業同士の競争効果」が出て、経済を発展させよう!という目論見ですね!

     

     

    4:オバマによる大統領令の廃止

    オバマケアの廃止など一部を除き、今現在のところ、この政策に関しての具体的な発表はありません。

     

     

    5:ロビー活動の禁止

    【1月28日署名済み】

    これにより、政府関係者は「退職後5年間は、特定の利益の為のロビー活動に関わらないという宣誓」をしなければならなくなりました。

    「ロビー活動」というのは、簡単に言うと「政治を利用してお金儲け」をすることです。

     

    「金儲けの為や、他国の利益の為にアメリカの政治を利用するんじゃねーよ!」って感じですね!

     

     

    6:政治の腐敗根絶

    【1月28日署名済み】

    これは、上の「ロビー活動の禁止」によって、政治の癒着問題を無くし、アメリカの政治をクリーンにしよう!ということで署名済みにします。

     

     

    7:最高裁判所の判事指名

    【1月30日任命済み】

    新たに保守派(トランプさんの共和党寄り)のゴーサッチさんが、最高裁判所の判事に任命されました。渋イケメン!

    これにより最高裁判所の判事が計9人になり、その内訳が「共和党寄り:5人・民主党寄り4人」と共和党寄りが過半数を占めた為、政治に関わる判決が「共和党寄りになりやすく」なりました。

     

    アメリカの政党(共和党・民主党)に関しては下の記事でも解説してます!ご覧ください!

     

    近頃なにかと話題のトランプ大統領。 オバマさんとは正反対の政策で、これまでのアメリカの方針を180度ひっくり返しちゃいました。 http://gty.im/488226322 でも、オバマ・・・
    sekaika.org

     

    「移民関連」(6個)

     

    8:メキシコ国境壁建設

    【1月25日署名済み】

    これにより、数ヶ月後には工事開始、開始2年後には完成をさせ「メキシコからの不法移民」を徹底的に取り締まっていくことになりました。

     

    トランプさんは「メキシコに後で費用を請求する」と言ってますが、この壁建設にはメキシコの大統領も激おこで、1月31日に予定されていた首脳会談も中止になっちゃいました!

     

     

    9:不法移民削減

    【1月25日署名済み】

    今まで事実上「黙認」していた不法移民を、見つけ次第拘束し、国外退去させるように各自治体に通達しました。

    さらに「不法移民の再入国した際の厳しい罰則」なども公約にあげていたので、更なる大統領令も今後予想されます!

     

    まあ「不法」なので当然っちゃ当然ですよね。

     

     

    10:テロ多発国入国制限

    【1月29日署名済み】

    テロが比較的多く起こっている、

    • イラク
    • シリア
    • イラン
    • スーダン
    • リビア
    • ソマリア
    • イエメン

    以上7カ国の国民を「90日間」受け入れないという大統領令を出しました。

     

    これにより、アメリカの空港で「入国拒否」される人や、アメリカ行きの飛行機の搭乗時に「搭乗拒否」される人が続出し、非常に話題になりましたね!

     

    また、上記の国の人たちを雇っている企業にとっても大問題で、世界中から批判の嵐が吹いています。

     

    あのメジャリーガー、ダルビッシュも日本人とイラン人のハーフ。

    本人は日本国籍なので問題はありませんが、お父さんはバリバリのイラン人なので、息子にも自由に会いにいけなくなっちゃったのです。

     

     

    11:聖域地域撤廃

    【1月25日署名済み】

    事実上不法移民を「黙認」して都市を「聖域地域」や「サンクチュアリ・シティ」と呼ばれており、それらの都市には連邦資金を交付しないという大統領令に署名しました。

    出典:https://cliniclegal.org/programs/advocacy/state-and-local

    これに対しては、聖域とされるニューヨークやボストン、シアトル、サンフランシスコなどの首長(全て民主党)「この令を一切受け入れない」ことを表明、トランプさんとガチンコバトルする態度を見せています!

     

    加えて、サンフランシスコの市長は31日に「大統領令は憲法違反だ!」ということで提訴をしました。

    これから泥沼の展開が予想されます!

     

     

    12:移民審査制度刷新

    【1月27日署名済み】

    これにより、難民受け入れを120日間停止する上、「相当の修正」を加えるまで、シリア難民の受け入れは「無期限停止」とされました。

    また、難民全体での受け入れ数は、2016年の10万から5万に減らすこと発表されました。

    2016年のアメリカによる難民受け入れ数は約85,000人とされているので、そこから大幅に削減されるのは間違いないですね!

     

    A total of 38,901 Muslim refugees entered the U.S. in fiscal year 2016, making up 46% of the nearly 85,000 refugees who entered the country in that period.
    www.pewresearch.org

     

    13:ビザ制度改革

    【1月27日署名済み】

    ビザ審査申請時に、その人の入国がアメリカ人にとって「真に相互的」なものかどうかを見極めていく、という発表がありました。

     

    現時点では具体的な審査方法や制度は明確にされていませんが「アメリカ人の雇用機会を奪う(仕事を奪う)人の入国を認めない」と受け取ることができます。

    よって、これは「済」とします!

     

    「貿易・外交関連」(6個)

     

    14:NAFTA再交渉

    今現在のところ、この政策に関しての具体的な発表はありません。

     

     

    15:TPP離脱

    【1月23日署名済み】

    これにより、アメリカのTPP参加は絶望的になりました。

    日本としても、アメリカが参加しないTPPなんてほとんど意味を成しません。

    積極的にTPPを推進してきた日本の自民党が、これからどうするのでしょうか?

     

    ※TPPに関しては、セイジー!(姉妹サイト)はこちらの記事で!

    2012年から数年にわたり日本を騒がしているTPP。2016年には日本は正式にTPPに署名し、秋の国会では賛否両論の中でTPP承認が決定しました。そこで、今回は今更聞けないこの「TPP」を見ていきましょう!・・・
    saygee.org

     

     

    16:貿易協定見直し

    TPPを除き、今現在のところ、この政策に関しての具体的な発表はありません。

     

     

    17:関税アップ

    今現在のところ、この政策に関しての具体的な発表はありません。

     

     

    18:為替操作食い止め

    今現在のところ、この政策に関しての具体的な発表はありません。

     

     

    19:国連資金削減

    今現在のところ、この政策に関しての具体的な発表はありません。

     

     

    「経済」関連(5個)

     

    20:税制改革(企業)

    今現在のところ、この政策に関しての具体的な発表はありません。

     

     

    21:税制改革(国民)

    今現在のところ、この政策に関しての具体的な発表はありません。

     

     

    22:資源開発の規制撤廃

    今現在のところ、この政策に関しての具体的な発表はありません。

     

     

    23:資源開発計画再開

    【1月24日署名済み】

    これにより、オバマさんが計画中止にした、

    • キーストーンXLパイプライン(カナダ〜テキサス州)
    • ダコタ・アクセスパイプライン(ノースダコタ・イリノイ州)

    以上2つの「エネルギー資源」を送るパイプラインの計画が再開されます。

     

    ※キーストーンXLパイプライン(カナダ〜テキサス州)

    出典:https://freevoter.com/2014/11/13/objective-review-keystone-pipeline/

    

    ※ダコタ・アクセスパイプライン(ノースダコタ・イリノイ州)

    出典:http://www.bbc.com/news/world-us-canada-37790839

    特にこの内のダコタ・アクセスパイプラインは、建設予定地の近くに住む先住民、スタンディング・ロック・スー族が建設を断固として反対しており、デモなどが過熱しています。

    出典:http://www.rawstory.com/2017/01/standing-rock-sioux-tribe-opposes-trump-order-on-dakota-pipeline-statement/

     

     

    24:民間投資の促進

    【1月24日署名済み】

    上記のパイプラインの建設再開に向けて「アメリカ製の鋼鉄製品を使う必要がある」と表明し、積極的にアメリカ企業が関わっていき、産業を活発化させよう!ということになりました。

     

     

    「暮らし」関連(6個)

     

    25:オバマケア見直し

    【1月20日署名済み】

    これにより、オバマさんがアメリカに初導入させた、事実上の「国民皆保険」(日本の国民健康保険制度のように、基本的に全国民が加入する保険)のオバマケアの縮小が決まりました。

    ただ、具体的な代替え案がまだ出されていないため、今後が注目されます!

     

     

    26:医療用貯蓄口座導入

    今現在のところ、この政策に関しての具体的な発表はありません。

     

     

    27:医薬品認可拡大

    今現在のところ、この政策に関しての具体的な発表はありません。

     

     

    28:非課税貯蓄口座導入

    今現在のところ、この政策に関しての具体的な発表はありません。

     

     

    29:育児・介護費用税金控除

    今現在のところ、この政策に関しての具体的な発表はありません。

     

     

    30:企業の保育サービス強化

    今現在のところ、この政策に関しての具体的な発表はありません。

     

     

    「教育」関連(3個)

     

    31:コモンコア廃止

    今現在のところ、この政策に関しての具体的な発表はありません。

     

     

    32:大学授業料削減

    今現在のところ、この政策に関しての具体的な発表はありません。

     

     

    33:訓練学校の拡大

    今現在のところ、この政策に関しての具体的な発表はありません。

     

     

    「安全」関連(2件)

     

    34:暴力犯罪特別部局設置

    今現在のところ、この政策に関しての具体的な発表はありません。

     

     

    35:司法・検察の強化

    今現在のところ、この政策に関しての具体的な発表はありません。

     

     

    「軍事」関連(3件)

     

    36:軍事予算拡大

    【1月27日署名済み】

    これにより、右肩下がりに軍事費が縮小されていた米軍を再編することで「偉大なるアメリカの再建」を目指すと表明されました!

    出典:http://www.pgpf.org/chart-archive/0184_ally_defense_spending

    具体的には「核兵器の近代化」なども挙げられており、これには賛否両輪が世界で渦巻いております!

     

     

    37:退役軍人選択医療制

    今現在のところ、この政策に関しての具体的な発表はありません。

     

     

    38:サイバーセキュリティ強化

    今現在のところ、この政策に関しての具体的な発表はありません。

     

     


     

    現時点でのまとめ

    就任後、ズバズバと大統領令にサインを続けてきたトランプさん。

    38件の公約の内、16件はサイン済みと、就任14日で39%達成とウルトラハイペースです。

    特に、移民・難民制限関連は既に「公約達成」しちゃいました。

    ただ、その分世間からのバッシングもすごいですが!

     

    しかし、アメリカ国民の生活の直結する「暮らし」や「教育」「医療」などはまだほとんど出ておりません。

    今後、どのようにこの世間のバッシングを抑え、新しい政策を発表してくのでしょうか?

     

    目が話せませんね!

     

    ということで、今回はここまで!

    また、動きがあり次第更新していきます!

     

    それではまた別記事でお会いしましょう!チャオ!