日本は軍事大国?世界の軍事力ランキング! 〜軍事費と戦力で、世界の軍事力をわかりやすく解説!〜 | Sekaika!![セカイカ!] | 国際情勢の基礎から最新ニュースまで、わかりやすく解説!
記事イメージ

日本は軍事大国?世界の軍事力ランキング! 〜軍事費と戦力で、世界の軍事力をわかりやすく解説!〜

  • 世界ランク
  • さて皆様、世界で一番強い国と言えばどこの国でしょうか?

     

    恐らくほとんどの方が「アメリカ」と答えるでしょう。

    もちろん正解!アメリカが断トツで「最強の国」とされています。

     

    では、日本はどうでしょう?

    日本って、「戦争をしない」という憲法9条を掲げ、(戦争のための)軍隊は持たない平和主義の国ですので、弱い国なのでしょうか?

     

    いやいや、実はそんなことはないのです。

    日本だって、実際のところ結構強いのです!

     

    ということで、日本やアメリカ含む、世界の国の「軍事力ランキング」を見ていきましょう!

     

    軍事費世界ランキング!

    「軍事力ランキング」といっても、ぶっちゃけ軍事力を測る世界共通の物差しは無いので、まずは単純に「その国がどれだけ軍事にお金をかけているか」という金額ベースのランキングを見ていきましょう!

     

    このような結果です!

    1位はアメリカ!その額日本円にして約60兆円!

    日本の国家予算が約100兆位ですので、日本の予算の60%にあたる額を軍事につぎ込んでいることになります!

    2位中国と比べても、約3倍です!ヒクくらい位多いですね!

     

    さすがは「世界の警察」、アメリカです!

     

    でも、2位の中国も、3位ロシアの2倍以上と、断トツで2位です!

    しかも中国は、ここ数年はすごい勢いで軍事力を上げてきているので、アメリカとの差は年々縮まるばかりです。

     

    恐るべし、中国!

     

    3位のロシアは、1990年位まではアメリカと対抗できるぐらいのゴリゴリの武装国家でしたが、冷戦が終わったことに加え、ここ最近はロシア経済がスーパー伸び悩んでいるので、中国との差は開くばかりです。

    ただ、それでもロシアは3位。まだまだ世界に対する影響力は大きいです!

     

    4位のサウジアラビア以降は、まあ言っちゃえば似たり寄ったりですね。

    そんな中、日本は8位です!

    日本って「反戦争の平和主義」というイメージも強いですが、実際のトコロ、「世界で8番目に、軍事関係にお金を使っている国」でもあるのです。

    世界約190カ国中、8位という高順位は、結構意外な数字ではないでしょうか?

     

    世界で最も軍事に力を入れている国は?

    ただ、単純に「軍事費ランキング!」と言っても、経済が発達している国はお金自体がたくさんあるため、自然と軍事にかける金額も多くなります。

    その面で言えば、日本は経済(GDP)では世界3位なのに、軍事費は8位です。

    そう考えると「日本はそれほど軍事に力を入れていない」とも言えそうですね!

     

    ということで次は、「その国がどれだけ軍事に力を入れているか」がわかる「軍事の対GDP比」(国の経済力に対して、どれだけの比率のお金を軍事にかけているか)を見てみましょう!

    どん!

    な、なんと!!

     

    一位は断トツでサウジアラビアです!

    サウジアラビアは、石油こそ世界一の生産量を誇る国ですが、工業や商業はその他先進国に比べて、発展してません。(GDPは世界で20位)

    世界でも有数のゴリゴリのイスラム教の国ですので、商売にもいろいろ制約が出てくるためです。

     

    しかーし!石油で儲けたお金をバンバン軍事にかけています。

    そのため、比較的世界で紛争が多い中東エリアで、抜きん出た軍事力を誇ってます。

    結果、「中東エリアのリーダー的存在」を長年維持しています。

     

    2位はイスラエルですね!

    このイスラエルも、IT系産業は世界トップクラスの技術を誇りますが、なんと言っても人口も面積も小さい国ですので、それほど経済力も大きくありません。(GDP世界35位)

     

    しかーし!パレスチナ問題に代表される「ユダヤ人vsアラブ人」の長年の対立上、軍事にお金をかけなくてはならない現状があります。

    そのため、世界でもトップクラスに「軍事に力を入れている国」となっています。

     

    3位のロシアも、シリアなどの中東地域の紛争に介入したり、ウクライナなどの近隣諸国との対立の関係上、なにかと軍事に力を入れなければならない状況が続いているため、3位となっています。

     

     

    で、その他先進国は大体2%〜3%前後の国が多いのです。

    そんな中、日本は「たった1%」しか、軍事費に使ってません。

    こう見ると、日本は「世界的に見ると、軍事にはあまり力を入れていない国」とも言えるのです。

     

    それもそのはず、日本は「日米安保条約」で、「アメリカに守ってもらう」ことができる国なので、わざわざ自前でお金をかけて、軍事を整備する必要がないのです。

    なので、日本は「世界最強のアメリカ軍が付いているため、そんなに自ら軍事に力を入れる必要がない国」とも言えますね!

     

     

    世界軍事力ランキング!

    こう見ると日本は、「世界的に見ると、軍事に結構なお金をかけている国と言えるが、国の規模を考えると、そう軍事に力を入れているとは言えない」感じですね!

     

    ただ、実際の「軍事力」で見るとどうでしょうか?

    この「実際の軍事力」なんて、正直世界の国が戦争してみないと実際の強さなんてわからないのですが、参考程度にGrobal Firepower(GFP)という軍事調査機関が独自の調査で作った軍事力ランキングをみてみましょう!

     

    どん!

    これは、各国の持つ「兵力」や「戦闘機の数」などを考慮した上での軍事力ランキングなのですが、日本は7位です!

     

    上位からみてみると、

    1. アメリカ
    2. ロシア
    3. 中国
    4. インド

    は正直別格ですね。日本など、5位以降の国々とは比べものにならないです。

     

    ただ、そんな中でも日本は7位です。

    日本は島国という性質上、戦車などの陸上攻撃をする戦車などはそう多くは所有していないですが、戦闘航空機や空母(飛行機やヘリなどの離着陸ができる船)に関しては、上位の国にも引けを取らない力を持っているのです。

    こう見ると、日本の「戦力を持たない、平和主義」という言葉の受け止め方も、多少は変わってくるのではないでしょうか!

    ただ、誤解を招かないためにも言いますが、このような日本の勢力は、あくまでも「戦争をするため」に持っているのではなく、「自国防衛」のために持っている戦力です!

     

    まとめ

    このように、日本は世界的に見ても、まあ結構な規模の軍隊を持っているのです。

    これって、ちょっと意外じゃないですか?

    「日本は戦争嫌いの平和主義」といっても、現実問題、軍事に力を入れなければ、この世界で生きて行くことは難しい、というどこか悲しい現実が数字に反映されている、という感が否めないですね。

     

    また、他にも世界の軍事を語る上で欠かせないものがあります。

    それが「核兵器」です。

    今回のランキングなどでは、核兵器は考慮しておりません。

    でも、核兵器は、多くの日本人の方がご存知のように、一発で何万人どころか「何十万人」の命を消しちゃうことのできる兵器です。

     

    なので、何十何人、何百万人の兵士を集めようとも、たった数発の核兵器で全滅させることができちゃう、まさに「ジョーカー的存在」の兵器です。

    ジョーカー的存在のため、力量を見極めるのが難しいのです。

     

    現在、核兵器を持っている国は、

    • アメリカ
    • ロシア
    • 中国
    • イギリス
    • フランス
    • インド
    • パキスタン
    • イスラエル
    • 北朝鮮

    の9カ国と言われています。

     

    核兵器を考慮すると、世界の軍事力バランスも、もっと変わってきます。

     

    ただ、やはり日本人としては、みんなを不幸にしかしない核兵器は、一刻も早くこの世から全て消えて欲しいですよね。

     

    また、核兵器に関しては別記事で詳しく解説いたします!

     

    ということで今回はここまで!

    また別記事でお会いしましょう!チャオ!