共和党?民主党とは?トランプ政権の鍵は「アメリカ議会」だ! 〜アメリカの政党の違いや歴史をわかりやすく解説!〜
近頃なにかと話題のトランプ大統領。
オバマさんとは正反対の政策で、これまでのアメリカの方針を180度ひっくり返しちゃいました。
でも、オバマさんとトランプさんの政策が違うって、当たり前っちゃ当たり前なんです。
なぜならオバマさんは民主党、トランプさんは共和党と、正反対の党の支援のもとで大統領になったためです。
ということで今回は、そんなアメリカの「政党」にスポットにスポットを当て、解説していきます!
それでは早速、レッツビギン!
アメリカの政党
アメリカの政党は、共和党(Republican)と民主党(Democratic)の二大政党がほとんどの議席を占めています。
2017年現在の内訳は、上院・下院(アメリカも日本の衆議院・参議院のように二院制)共に、共和党が多数を占めています。
共和党の特徴
アメリカの共和党は、保守政党です。
トランプさんは、こちらの共和党の人です。
共和党のイメージカラーは、トランプさんのネクタイと同じ、赤ですね!
スタンスの特徴としては、
- アメリカが世界を引っ張っていくのだ!
- キリスト教万歳!
- 自分の身は、自分で守る!
- 経済をでっかくしていくぜー!
という感じです!
日本の政党で例えるならば、自民党のような感じです!(もちろん、自民党がキリスト教禁止!といってるわけではないですよ!)
ちなみに日本の自民党のイメージカラーはグリーンですが、赤色も好きなようです!
民主党の特徴
一方の民主党は、リベラル派政党です。
オバマさんは、こちらの民主党の人です。
イメージカラーは「青」ですね!
特徴は、
- 世界で仲良くしていこーぜー!
- いろんな宗教、民族いいじゃない!
- 自由で平和が何より!
- 経済よりも、国民の暮らしの方が大事でしょ!
という感じ!
日本なら、民進党なんかが近いですね!
日本の民進党のイメージカラーも青!
民主党と共和党の違い
てことで、2つの政党の違いをまとめるとこんな感じ!
移民問題
共和党は「アメリカが世界を引っ張っていく」ので「アメリカ」として国家意識が高く、移民の増加を好みません。これを極端に表現したのが、まさに現代のトランプさんですね。
一方の民主党は、移民には寛容な政策をとる傾向があります。
人工中絶問題
人工中絶問題は日本ではそんなに大きな議論をもたらしませんが、アメリカでは長年大きな論点となっています。
なぜなら、アメリカは立派な「キリスト教国家」だからです。
もともとアメリカは「ヨーロッパのカトリックに嫌気をさしたプロテスタントの人たちが作った国家」なのでキリスト教国家、という感じですね!
で、共和党は「キリスト教万歳!」なので、正統派キリスト教が殺人と見なしている「人工中絶」を禁止しようとしています。
一方の民主党は「まあ人工中絶するしないも、個人の自由ちゃう?」という形で、比較的寛容な姿勢です!
経済政策
経済でも、オバマさんは「国民に大きく還元して、社会保障を充実させよう!」という考えの元、「オバマケア」という名の新しい社会保障制度を作りました。
が、トランプさんは「国民に還元するよりも、もっと経済につぎ込んで、アメリカ経済を復活させることで景気をよくするぜー!」という政策なので、大統領就任早々に、オバマケア廃止に向けて動き始めました。
アメリカと日本の違うところ
上でも「共和党は自民党みたい」で「民主党は民進党みたい」と言いましたが、はっきり言って、アメリカの政党は、日本の政党よりも「両者の違いが極端」です。
なぜなら、アメリカが多民族国家だからです。
日本だと、ほぼほぼ「単一民族・単一宗教」国家ですよね。
なので、ほとんど全国民は、同じような文化の元、同じような学校教育を受けて育ってきております。
日本には仏教と神道の2つの宗教が主流ですが、現代ではそれらが混じり合い、一つの「日本の風習宗教」とでも言えるようなものになっています!
しかし一方のアメリカは、様々な人種でできている国家です。ひと昔前の表現だと「人種のるつぼ」や「サラダボウル」なんていい方をしますね!
てことで、国民が持っているバックグラウンドも、様々な種類があり、考え方も広くなっていきます。
このような点からいえば、「アメリカの方が政治的な幅も広まっていき、2つの政党の考え方も離れていく」のはごく自然なものでしょう!
アメリカでの勢力推移
日本の二大政党といえば「自民党」と「民進党」ですが、今では自民党の方が圧倒的に規模が大きく、民進党を寄せ付けない勢いを持っています。
また、歴史的に見ても、自民党の方が圧倒的に政権を担っていた時期が長いのです、
しかーし!アメリカの「共和党」と「民主党」は、むちゃくちゃいい勝負を長年続けているんです!これライバルって感じですね!
てことで、ここ30年間くらいの勢力図を見てみましょう!
どん!
こんな感じで、まあなんともいい感じの勝負を繰り広げているのですね!
現在を見てみると、トランプさんが大統領になったことで、大統領・上院・下院ともに全て共和党が舵をとるようになりました。
その前のオバマさんの頃は、序盤を除き、「大統領は民主党なのに、議会は共和党」という、いわゆる「ねじれ」が長らく続いていました。
なので、オバマさんが「じゃあこんな政策しようぜ!」と案を作っても、議会の承認が得られず難航する、という場面も多く見られたのです。
しかし、トランプさんが大統領になって、このねじれは解消されました。
よって、トランプさんが「大統領と議会の一体感を強めて」この先突っ走るのか、はたまた反対派が増え、議会から民主党にひっくり返されるのか、どうなるのでしょうか。
この先、見ものですね!
大統領と議会の「ねじれ」
オバマ政権のように、国のリーダーと議会の勢力が違うことを「ねじれ」とい言いますが、このねじれ、日本人にとってはちょっと気持ちが悪い「ねじれ」です。
なぜなら、日本の「ねじれ」とはちょっと意味が違ってくるからです。
日本でももちろん「総理と参議院多数派」が違う政党になる場合はありますが、「総理と衆議院多数派」が違う政党になる時は100%あり得ません。なぜなら「衆議院が総理を選ぶから」です。
なので、「衆議院多数派」と「参議院多数派」が違う政党の時は「ねじれ国会」と呼びます。
一方のアメリカでは「大統領」も「上院議員」も「下院議員」も全てことなる「国民投票」で決まります。
なので、その時の情勢によっては、全てバラバラになることもあり得るのです。
これが、アメリカの「大統領制」と、日本の「議員内閣制」の大きな違いですね!
今後のトランプさんはいかに?
トランプさんは、就任早々オバマさんが行っきた「オバマケア」や「TPP」や「イラクとの関係改善」などの政策を次々に白紙に戻しており、連日メディアを賑わせています。
だけど、言っちゃえばそれって「至極当然」のことなのです。
オバマさんは「民主党」で、トランプさんは「共和党」。
そもそもの政治スタンスが全くことなりますので。
日本だって、自民党から民主党に政権交代した時に、自民党がやっていたことをバッサリ切り捨てる「事業仕分け」でなにかと話題になりましたね!
でも、そんな中でトランプさんは、その方向転換具合が「スーパー極端」なことと、ざっくばらんな「リップサービス」によって、なにかと論争を巻き起こしています。
その点で言えば、今後の見どころとしては「共和党議員が、トランプさんについていけるのか」という点ですね!
あまりにも極端すぎると、議会がトランプさんについていなくなり、離反者も多く出てきて議会がガタガタになる可能性もあります。
もちろん「世論」も大切ですが、政治を実際に動かすのは、「大統領」と「議会」です。
今後もトランプさんと「アメリカ議会」の動き、見離せませんね!
ということで、今回はこれにて終了!
また別記事でお会いしましょう!チャオ!
保守派たリベラル派などの政党のスタンスがよくわかんない!という方が、姉妹サイトのセイジー!のこちらの記事をご覧ください!